2030年までに賃貸物件のEPCレーティングをCまで引き上げることが決定済ですが、2040年にはこれがBまで引き上げられる可能性が高いようです。
今時点でイングランドとウエールズの賃貸物件の6割はレーティングがD以下です。
現在レーティングEの物件をレーティングCにするアップグレード工事には平均で£8000かかります。これが出来なかった大家に対しては£5000の罰金や、物件を貸せないなどの制約が付いてしまいます。
さて、効果的にEPCレーティングを上げるための工事は以下のようなものがあります。
1.ロフトの断熱
これは一軒家の話になりますが、今でも何の断熱材も入っていない家をよく見かけます。ここに断熱材を入れることで熱が逃げにくなります。
2.壁の断熱
家の壁は煉瓦が積み重なっている家が多いと思います。この壁が2重になっている家ではこの隙間にウレタン材などを流し込み断熱することが可能です。
この壁が2重になっていないところではこの工事は出来ません。
室内の壁がプラスターボードの家がたくさんありますが、このボードを断熱材付のプラスターボードにすることによって断熱効果を上げるものです。
3.床下の断熱
これはこの通りですね。
4.ボイラー交換
新しいガスボイラーはコンデンシングボイラーと呼ばれるものです。古いボイラーを効率の良い新しい物に交換することによりEPCが上がることとなります。
工事を始める前にEPCアセッサーに物件を見てもらい、どこを工事するとレーティングを上げやすいのかを相談することをお勧めします。物件によっては、ロフトは無く、壁も1重壁などレーティングを上げにくい物件もたくさんあるためです。
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